2023年6月20日(火) | by 柏陵ウェブ編集部 コメントする

 再び居場所に―。今年1月中旬から1カ月間ほど、丹波県民局が高校生に勉強や帰宅時の公共交通の待ち時間などに活用してもらおうと放課後に開放した「柏原スタジオ」(柏原町柏原)を居場所として利用してもらう事業を再び始めた。社会実験として開放した前回、利用した生徒が多く、再開を望む声が多く寄せられた。今後は部活動の作品発表の場としての活用も考えている。平日午後4―7時。来年3月中旬までの予定。
 「放課後みちくさプロジェクト」。間仕切りを取り払った20畳ほどの広さで、エアコンもあって快適に過ごせる空間。トイレや洗面台、フリーWi-Fiも使える。同スタジオを運営する株式会社まちづくり柏原(岡林利幸代表取締役)のスタッフが常駐する。
 美術作品の展示など部活動の発表の場としての活用も考えており、近くの柏原高校だけでなく、柏原中学校にも利用を呼びかける。県民局によると、作品展示を通じ、地域住民と学生の交流を期待しているという。
 再開初日の1日、早速利用した柴琉碧さん、堂本和緒さん、足立隼一さん(いずれも柏原高校2年)は、「バスや電車の時間に間に合わないときにありがたい」と喜ぶ。自習するのに利用した蘆田南緒さん(同3年)は、「前回、何度も利用して快適だった。受験勉強にも使えそうだし、友人と過ごすこともできそう」と話していた。

放課後みちくさ柏原スタジオ
帰宅時の公共交通の待ち時間を柏原スタジオで過ごす高校生

(丹波新聞)

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