柏原町下小倉のフリーランスの管理栄養士、長澤明美さん(38)が子育て中の仲間と共に菓子を手作りし、販売しているグループ「Toi toi toi~夢みるお菓子~」が、柏原高校調理部の活動を応援しようと、8月9日午前10時~午後3時、柏原町東奥228の地域拠点「田庭」で、同部が開発した丹波栗を使った和菓子などを販売するイベント「夢のお菓子店とアップサイクルマーケット」を開く。
同グループは、見た目に美しく、優しい甘さと口溶けが特徴の、花を模したクッキーを販売。調理部の生徒たちは、夏を意識したラムネ味と夏みかん味のカラフルな花形あんに、白玉団子とジェラートを合わせた「サマーもなか」と、あんの代わりに丹波栗の渋皮煮とマロンクリームをトッピングした「和もなか」の2種類を販売する予定。
同部は、丹波三宝(丹波栗、丹波大納言小豆、丹波黒大豆)をPRしようと、これらを使った菓子を作って地域と交流する取り組みを数年前から続けている。しかし今年度はコロナ禍で、メニューを考案してもお披露目の場がなく、発表する方法がないかと思案していたところ、同グループの活動が目に留まった。同部から相談を受けた長澤さんらは、「学生の成功体験を一緒につくれたら」などとイベント開催を立案した。
同グループのメンバー3人がこのほど、同校を訪れ、調理部の部員たちと3回目の打ち合わせを行った。2種類のもなか開発の進捗状況などを確認し、アドバイスなどを送った。
3人は「高校生らしい色合いがポップでかわいらしい和菓子になっている。このアイデアは私たちにはない感性。刺激になった」とほほ笑み、「高校生に『楽しかったね』と言ってもらえるイベントにしたい」と話している。
同部の岸本陽香部長(3年、柏原中出身)は、「コロナ禍に私たちだけで丹波三宝をPRするのは大変なことだった。Toi toi toiさんのノウハウと、高校生発信という話題性の相乗効果で、より大きなPRができそう。地域の方々との協働の大切さを実感しています」と語った。
イベントではこのほか、「パンの蔵 穂音」がパンを、「丹波しるみる」がベリー系のフィンランドジュースなどを販売するほか、アップサイクルマーケットやフリーマーケット、竹とんぼや巣箱、オーガニックコットンのガーランド作りなどのワークショップ、陶器販売など多彩なブースを用意する。詳細は、インスタグラム「toi_toi_toi_tamba」で検索。