2021年8月08日(日) | by 柏陵ウェブ編集部 コメントする

 朝廷や幕府に献上されるなど、古くから丹波の風土が育んだ農産物として全国的な知名度がある丹波市の特産丹波栗を使い、丹波市内の3県立高校の生徒有志が、「世界一大きいモンブランをつくる」合同プロジェクトを立ち上げた。500人でケーキを作る市民参加型イベントにする。高校生が教室を飛び出し「丹波市をもっと有名に」と、社会活動に動き出した。
 「集まれ!スイーツ好き 世界一のモンブランをつくろう」プロジェクト。「日本一の丹波栗で世界の頂へ」がキャッチフレーズ。
 イベント開催日は、12月19日を軸に検討中。1個の巨大モンブランを作るのではなく、一般的な市販サイズのモンブランを1000個作り、らせん状の棚などに立体的に並べ、世界最大のモンブランの塊を作る。
 市内の公共施設の調理場をいくつも借り、同じ日の同じ時間帯に同じレシピでケーキを作り、出来上がりを、ある場所に持ち寄る。展示したモンブランは食べ、フードロスは出さない。
 生産者でつくる丹波栗振興会に話を通し、材料供給への協力を得ている。栗の購入費などに必要な資金は、助成金とスポンサーからの協賛金、市民からの募金、イベントの参加費で調達する予定。生徒が動きやすい夏休み期間中に、資金工面に奔走する。調理場所、展示場所、参加費やイベント参加者の募集方法は調整中。
 発案者は、昨年の氷上西高校の3年生。「地域ビジネス」の授業で実現を目指したが、動き出した時期が収穫の後で、丹波栗が調達ができないなどの壁に当たり、後輩に託した。

(丹波新聞)

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