2020年8月26日(水) | by 柏陵ウェブ編集部 コメントする

 

「丹波地域の魅力」をテーマに課題を設定し、探究している柏原高校1年生(240人)が15日、同地域で活躍する14人を講師に迎え、課題について学びを深めたり、刺激やアドバイスをもらったりする特別授業「地域の魅力をおすそ分け」を開いた。講師ごとに教室を分け、各教室約20人ずつの生徒が課題探究の参考にしようと講師に質問をぶつけた。
 焙煎したての本格コーヒーが楽しめる店「3Roastery(スリーロースタリー)」を青垣町小倉で営む、米国カリフォルニア州出身のマイク・トイさん(40)が講師を務めた教室では、「外国人から見た丹波の魅力」をテーマとした生徒たちが、▽丹波市のマスコットキャラクターちーたん▽特産品を活かした観光イベント▽地域のまつり―などに関する質問をした。
 「丹波の魅力」を問われたマイクさんは、「自然が魅力的。アウトドアも満喫でき、パラグライダーやサイクリングなどは遠方からもやって来ているし、いろんな動物もすんでいるのでハイキングも楽しい」と答えた。また厄除大祭などにも触れ、「毎年、どれかの年代に厄年があるという考え方が、外国人からみればとても不思議。日本のまつりにはしっかりとした歴史や意味がある。君たちは恒例行事と思っているかもしれないが、外国人は興味津々だ」と伝えた。
 さらに「自分の日常から離れて物事を考えることが大事。海外旅行に出かけたら、どんなことをされたらうれしいか、などとシンプルに考えることでアイデアが浮かんでくる」と締めくくった。
 文部科学省の研究指定を受ける「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(グローカル型)」の一つ。新型コロナウイルスの影響で、今回ようやくスタートが切れた。今後も複数回、同様の特別授業を実施し、取り組みの成果を来年1月の「地域課題から世界を考える日」に発表する計画。

(丹波新聞)

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