柏原高校の男子ワンダーフォーゲル部がこのほど養父市・氷ノ山で開かれた県高校総体の登山大会で優勝し、8月7日から新潟県・苗場山周辺で開かれるインターハイへの出場を決めた。県大会では序盤のタイムレースで同会場の大会新記録を出した。岸本祐也・前部長(3年生)は「優勝を狙って練習し、持ち味の体力が結果に出てよかった。全国大会では、途中の減点もなく完走するのが目標」と話している。
同競技は4人制。事前の計画書の提出から、関連知識のテスト、天気図の作成や装備点検など、13項目にわたって計90点で評価される。県大会には24校が出場。同校は、岸本君のほか、植田尚輝君(3年)、若林誠君(3年)、県大会後に部長となった奥田将守君(2年)がチームを組んだ。
登山ルートの序盤5㌔(標高差750㍍)の通過時間を競う「特区」の項目(最大15点)で、71分57秒を記録。前日の大雨で道がぬかるむなか、2位に5分以上の差をつけた。3年前に同ルートになって以来、新記録となるタイムで、特区の評価点で最大の15点を獲得。ほかの上位校と3―4点の差をつけた同部は終始、大会をリードし、総合得点で2位に1・1点差をつけて優勝した。
昨年は0・3点差で2位となり、全国大会を逃した。昨年に続いて出場し、行程中の登山記録を担当した植田君は「全国大会ではメンバーについていくのはもちろん、減点対象になりうる記録の書きもらしをしないこと」と抱負を話し、若林君は「体力を生かした特区の結果はよかったが、天気図などの項目が伸びなかった。大会までに天気図や関連知識などの精度をあげたい」と話す。
唯一の2年生で、部長の奥田君は「初の県大会で緊張したが、3年生が引っ張ってくれた。自分も来年の大会では下級生を引っ張れるよう、全国大会を通して天気図やテント設置のノウハウなどを3年生たちから学びたい」と意気込んでいる。
(丹波新聞より)