岡林写真館(柏原町柏原)が手がけた柏原高校の昨年度の卒業アルバムが、日本アルバム写真家協会が主催する「JPAスクールアルバムコンテスト」で最高賞のグランプリを、昨年に続き2年連続で獲得した。2年連続最優秀賞は同社初。岡林利幸社長(58)は、「まさか2年連続とは。同業者に選んでもらえたことがうれしい」と喜んでいる。
同コンテストにおよそ30年にわたり出品。柏原高校のアルバムで過去5度、最優秀賞を受賞しているが、2年連続はなかった。1次選考を突破した100点ほどの中から、写真館経営者やカメラマンらの投票で選ばれた。
延べ50日ほど撮影に出向いた。コロナ禍によるマスク生活、学校行事縮小から元に戻り、3年生のマスクなしの表情を捉えられるようになった。「新型コロナからの学校生活の回復」を、撮影していて実感したという。新型コロナ下に注力した肖像写真に引き続き力を入れた。
アルバムは見開きが登校風景、見返しが下校風景と、時間の流れが感じられる構成。岡林社長と社員が撮る写真と、「アルバム委員」の生徒がクラスメイトを撮ったスナップ写真を巧みに配置し、より生徒が親しみを持って眺められるよう工夫。生徒が将来、読み返した時に当時の空気感を味わえるアンケート結果など、読み物のページもある。
審査講評で「ストーリーの展開が良く考えられ、生徒さんたちの表情が明るく、楽しい学生時代を率直な演出で自然な仕上がりであることに好感が持てた」などとたたえられた。
同コンテストは「3大卒業アルバムコンテスト」の一つ。