丹波市内の柏原、氷上、氷上西の県立3高校と丹波市が27日、協力して地域課題の解決に向けた研究を始めるにあたり、市役所で連携協定の調印式を開いた。市は情報提供など、生徒の研究を助け、生徒は成果を市に発表する。
柏原高校が今年度から3年間、文部科学省の「高校教育改革指針事業」の指定を受けた。国際的な視点から地域課題を解決する人材を育成する「グローカル型」(全国20校)の研究を進めるため、同じ市内にあり、ボランティアや類似の研究をしている2校を協力校とし、3校で取り組むことになった。
人口減少、流出対策や、防災対策、里山などを生かした活動などを研究する。谷口進一市長は「地元高校からの提案はうれしく、内容を吟味し、施策化したい。可能なら高校生議会を開き、発表の場を設けたい」と歓迎。井上千早彦柏原高校長は「将来、どこに住んでも世界に丹波市を情報発信できる生徒を育てたい」と言い、大森秀一郎氷上高校長は「ケント市・オーバン市訪問に本校の生徒も加わるなど、海外交流などを通し、グローバルな視点で地域研究を進めていきたい」、山口文和氷上西高校長は「生徒全員が地域に出るを目標にこれまでから取り組んでいる。地域に貢献したい」と抱負を話した。