柏原高校でこのほど、知の探究コース1、2年生を対象に、独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)海底資源研究プロジェクトリーダーの木川栄一さんを招いて「日本近海の海底資源について」と題した講演会が開かれた。
将来の夢や進路の展望のきっかけになることをめざして行われている特別講義の一環。 木川さんは、資源問題への関心の高まりから近年注目が集まっている海底資源(メタンハイドレード、シェール、レアアースなど)を紹介。JAMSTECが、地球深部探査船「ちきゅう」などを使って政府とともに進めている最新の研究内容などを説明した。
木川さんは「日本は狭い国土ながら、世界第6位の広大な排他的経済水域を持っている。資源小国といわれているが、海に目をやると、そうではない。国で唯一の海洋研究機関として、しっかり研究して貢献したい」などと話した。
また、生徒からは「研究による環境への影響はないのか」などの質問が出て、木川さんは「研究上、ある程度負の問題が起きるのは仕方ないが、環境先進国としてしっかり考えていかないといけない」と話した。
(丹波新聞より)