大学教授ら模擬授業 柏原高で21講座 進路選択の参考に

 進路選択の参考にと大学や専門学校、企業などから専門家を招く、柏原高校の「進路探究WEEK」が2日まで同校であり、21講座で講演や模擬授業が行われた。
 「ファンタジーあふれる古典文学」と題し模擬授業をした神戸女子大学文学部日本語日本文学科の樹下文隆教授は、「古典文学は現代語訳して味わって終わりではない。文字以外の部分を研究するのが今のはやり」と切り出した。
 平安末期から江戸時代までに作られた絵巻物、絵本を例に「この絵がどういう影響を受けて描かれたのかを分析したり、描かれた建物、楽器から建築や音楽を研究したりする」などと紹介した。
 古典文学は「全くの空想から生まれたものではない」とし、日本古来の神話・伝説や、中国や朝鮮、キリシタン伝来による西洋の寓話・童話などの影響を受けているとした。
 16世紀に伝わった「伊曽保(イソップ)物語」のウサギとカメの話に登場するカメは「ヨーロッパの陸亀。日本のカメはあんな長い距離は走らない」と余談で生徒の興味を引いた。
 文学部受験を考えている鈴木梨央奈さん(3年、柏原中出身)は「日本文学の深さを感じた。授業で扱うのは文法中心だけれど、いろんな歴史や背景が交錯する世界に入り込めた」と感銘を受けていた。

(丹波新聞)

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