山南町岩屋の石龕寺で3日、柏原高校書道部と書家が奉納揮ごうを行い、世界平和と被災地復興を願う催しが開かれた。高校生らは、心を込めて「尊」「歩」の大文字と、自分たちで考えたメッセージをしたため、檀家や保護者らも見守った。
高校生は2、3年生13人が参加した。縦2m×横5mの用紙2枚を用意。色違いのカラーポロシャツで数人ずつ用紙に向かい、「みんな違ってみんないい 得意なことや苦手なことが違うから個性は輝く」「互いを認め合い 手を取り合って明るい未来を創ろう」「平和への第一歩を私が今日から踏み出そう」などのメッセージをしたためた。内容は部員らで意見を出し合ったという。
荒木帆波部長(3年)は、「人それぞれの違いを認め合い、互いに支え合っていける世の中になればとみんなで考えた。誰かのためを思ってちょっとしたことでも行動できたら」と話した。
姫路市の書家、向井琢美さんは聖徳太子が制定した十七条の憲法の言葉「以和為貴」(和を似て尊しとなす)などを記した。
同寺の堀井隆洋住職(58)は「日本は今平和だが、世界では争い事が起きている。世界平和についていろいろと考える時間が大事」と話していた。
聖徳太子が作ったとされる「十七条憲法」の“和の精神”を国内外に発信する任意団体「和プロジェクトTAISHI」(事務局=名古屋市、宮本辰彦代表)の事業に協賛した。同寺の開祖が聖徳太子であることにちなみ、イベント初回の9年前から宮本代表の誘いで参加している。同部の参加は4回目。
今年は法隆寺、四天王寺、高野山、比叡山などをはじめとする全国の寺と岐阜県の杉原千畝記念施設の計48会場で開催された。東京・増上寺では各国の代表らが平和メッセージを寄せ書きした。

