不思議な実験や工作などが楽しめる「青少年のための科学の祭典丹波会場」(同実行委員会主催)が7月27日、丹波ゆめタウンポップアップホールで開かれた。丹波地域の高校の理科系クラブのほか、学校教諭らが20ほどのブースを設け、多くの親子連れらが訪れた。
柏原高校理科部は、粉じん爆発の実験ブースを展示。点火したろうそくにビニール袋を被せるようにセット。そこにふいごで空気を送り込むと、乾燥させた小麦粉に火がつき、袋が燃え上がった。子どもたちは足でふいごを力強く踏み込み、袋が燃え上がる様子に目を輝かせていた。

同部3年の廣内朋さん(山南中出身)は「原理を教えるのも大事だけど、楽しんでもらうのが一番」と話した。
篠山産業高校3年の山本奏太さん(篠山東中出身)は、反発を利用し、細長い風船でクラゲに見立てたPPロープを浮かせる体験ブースを出展。風船と細かく裂いたPPをティッシュで擦ると、両方にマイナスの電気が帯び、風船の上でPPがクラゲのようにふわふわ浮く、と説明。子どもたちに体験させていた。
「湿度が高く、静電気が発生しにくい状況で成功したり、しなかったりだが、みんな楽しんでくれている」と笑顔で話した。