2025年4月25日(金) | by 本部サイト編集 コメントする

 山南町岩屋の石龕寺で3日、柏原高校書道部と書家が席上揮毫を行い、被災地復興と世界平和を願う催しが開かれた。高校生らは、そろいのカラーポロシャツを着用し、心を込めて「世界平和」の文字と、自分たちで考えたメッセージをしたため、檀家や保護者らも見守った。
 高校生は2、3年生12人が参加。数人ずつ縦2㍍×横4㍍の用紙に向かい、「異なる文化や価値観を尊重し手を取り合うことが大切である」「世界中が笑顔でいられますように」「共に歩んでいこう」などのメッセージをしたためた。内容は部員らで意見を出し合ったという。
 同部の石塚来未部長(3年)は、「世界平和というテーマで、書道を通じて心を通わせることができてうれしい。遠い理想のように聞こえるかもしれないが、私たち一人ひとりの心の中から始まるものだと思う」などとあいさつした。
 聖徳太子が作ったとされる「十七条憲法」の“和の精神”を国内外に発信する任意団体「和プロジェクトTAISHI」(事務局=名古屋市、宮本辰彦代表)の事業に協賛した。同寺の開祖が聖徳太子であることにちなみ、イベント初回の8年前から宮本代表の誘いで参加している。同部の参加は3回目。
 今年は法隆寺、四天王寺、高野山、比叡山などをはじめとする全国45カ寺と、岐阜県の杉原千畝記念施設「人道の丘公園」で開催された。東京・増上寺では各国の大使が平和メッセージを寄せ書きした。

世界平和への思いを揮毫する柏原高校書道部_山南町岩屋で
世界平和への思いを揮毫する柏原高校書道部 山南町岩屋で

(丹波新聞)

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