柏原高校「知の探究コース」の2年生34人がこのほど、自身の関心がある分野を追究し、論理的思考力や課題解決能力などを身に付けることを目指す「探究」科目の発表会を丹波の森公苑で開いた。ポスター発表のほか、8人がステージ発表し、自身が立てた「問い」について仮説に基づき実験を重ねた結果や、先行研究を踏まえた文献研究の成果を発表した。
「日本の暴力犯罪を減らすためには」の演題で発表した塩見恭梧さんは、凶悪犯罪を減らしたアメリカ、カリフォルニア州のアーバイン市で成果を挙げた「防犯環境設計」の考えをまちづくりに導入することで犯罪率が下げられるのでは、と自説を述べた。
また、本田七彩さんは、「食卓の彩が及ぼす心理的影響―食事の満足度を上げるための食彩環境の提案」と題し、「緑色は食欲を減退させる色」とし、食事制限が多い病院食に緑色トレイを使うのはやめ、別の色に変更することを提案するなどした。
「陸上競技における補食の競技力的効果」を発表した梅垣花菜さんは、介入群と非介入群をつくり、介入群の生徒にはコンビニのおにぎりを一定期間食べてもらい、運動能力が向上したかどうか測定結果を報告した。
質疑応答があり、生徒や教師らが質問。発表者は分かる範囲で真摯に回答した。
