丹波署の特殊詐欺の被害防止を呼びかける音声メッセージの作成に協力し、被害防止に大きく貢献したとして、柏原高校放送部と、同部前部長の波多野紗衣さん(3年、氷上中出身)に署長感謝状が贈られた。波多野さんと、同部顧問の髙槻かずみさんが2月25日に丹波署で、計倉昭博署長から感謝状を受け取った。
音声メッセージは、詐欺電話がかかってきた地域を重点的にパトロールする際などにパトカーから流すもの。4パターンを収録し、現在、3パターンを使用している。丹波市職員や年金機構の職員をかたり、「お戻し金があり、近くのATMで手続きできる」などとうそをついて誘導するパターンを啓発。「ATMでお金を返してもらう手続きはできません。絶対にだまされないようにしましょう」と呼びかけている。
同署はこれまで、警察官がマイクで広報していたが、「放送部の聞き取りやすい声で呼びかけてほしい」と、昨年10月に依頼。部長だった波多野さんが引き受け、受験勉強の合間をぬって録音した。「聞き取りやすい発音や速さになるよう気を配った」と波多野さん。「アナウンスで被害防止に役立てたらうれしい」と話していた。
