2023年12月29日(金) | by 本部サイト編集 コメントする

 柏原、氷上西両高校有志でつくる「高校生が創る丹波の未来への架け橋プロジェクト」が11月5日、丹波年輪の里で「丹波祭」を開いた。最高気温が27.6度に達する強い日差しの中、市民や高校生が、運動会と文化祭が合体したイベントを楽しんだ。旧6町域対抗戦で、柏原町が「最強町」に輝いた。イベント準備を通し、高校生たちは地元と深く関わり、知らなかった丹波市のことを知った。
 しっぽ取り、十字綱引き、障害物リレー、玉入れで体を動かし、昼休みを挟み、のど自慢、クイズ大会で得点を競った。カードに市内の名所、旧跡や30近い協賛事業所の名を記したビンゴ大会で盛り上がった。
 丹波市に関するクイズ大会の最後の問題「洪水で流れてきた箱の中に入っていた神象が岩になり、夫婦岩がまつられている神社は」の問いに、「箱森稲荷神社」と正答した柏原がボーナス50点を獲得。先行する青垣を抜き、優勝した。
 ほとんどの競技が事前に出場申し込みを必要としていたが、500人が目標のところ、100人も集まらず、当日参加可に変更。好天に誘われて同施設を訪れた市民が飛び入り参加し、にぎやかな祭りになった。
 氷上中陸上部の3人は、「運動会なら活躍できる」とボランティアを兼ねて参加した。大木歩さん(2年)は、しっぽ取りでMVPの活躍をするなど、コメ10㎏の賞品を獲得。「ただ走る、投げる、とかでなく競技が複雑で難しく、面白かった」と話した。地面に置いた籠に投げ入れる、一風変わった玉入れに参加した人西瑞季さん(崇広小3年)は、「玉入れは初めて。楽しかった」と笑顔だった。最初のビンゴ当選者、平井吉美さん(63)=氷上町横田=は、「高校生はすごい。パワフルやな」と感心していた。
 徳岡澪奈さん(氷上西高1年)は、「協賛企業を回ったり、道具を借りられる所を探したり、会場の交渉をしたりと、初めてで何をしたらいいか分からなかったけれど、一生懸命取り組んだ」と言い、山本心南さん(柏原高3年)は、「思っていた以上の数の賞品を事業所から提供いただき、ありがたかった。自分の町以外のことを知らず、ご当地クイズやビンゴの問題を作りながら丹波市のことを知ることができた」と話していた。
 毎年メンバーを募集し、年に1度催しを開く。今年は柏原、氷上西の13人が集まった。2021年に丹波栗のモンブランを同時に食べた人数でギネス世界新記録を樹立。昨年は「ランタンフェスティバル」を開いた。

高校生プロジェクト「丹波祭」
障害物リレーでパン食い競争をする選手たち=柏原町田路で
高校生プロジェクト「丹波祭」
ビンゴ当選者を賞品引き換え所に案内する高校生たち

(丹波新聞)

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