2022年12月28日(水) | by 柏陵ウェブ編集部 コメントする

 柏原高校と柏陵同窓会は、生徒の教育環境にとって貴重な建物であり、同窓会活動の拠点でもある柏陵会館の改修を進めるため、「ふるさとひょうご寄附金」への協力を呼び掛けている。柏陵会館は、同校の創立100周年記念事業として1997年に建てられたが、老朽化が進んでいるという。同窓会などは、柏陵会館の改修を創立130周年記念事業と位置付け、2000万円の寄付を目標に掲げている。
 同会館は、9000人近い同窓生から2億8000万円余りの寄付を得て同校の校門近くに建てられた。鉄筋コンクリート造りの2階建て(一部3階建て)で、延べ床面積は約1150平方㍍。1階には会議室や、部活動などで使用する24畳の合宿室などがあり、2階には375平方㍍の広さのメインホール、3階には34畳の合宿室がある。完成した時点で県に寄付し、県の財産となった。
 同校は部活動の合宿や練習のほか、学年集会や発表会、講演会などの会場として使用。同校では、全学年が地域について調べ、活性化や魅力発信の方策を探る「探究活動」に取り組んでおり、その発表の場としても同会館を活用している。
 完成から25年がたち、空調機能に衰えが出ているほか、雨漏りも目立つようになった。トイレも全て和式で、今にそぐわなくなった。このため、空調機能向上やトイレの洋式化などの費用として2000万円を目標額とした。
 ふるさとひょうご寄附金の制度は県が設けているもので、同寄附金のメニューの一つに「県立学校環境充実応援プロジェクト」がある。学校ごとに寄附金の活用事業が設定でき、同校では創立130周年記念事業と学習環境の充実と部活動支援の2つを事業に設定。130周年事業として同会館の改修に取り組む。同寄附金は税額控除が受けられる。
 大垣喜代和校長は「生徒の学びを支えていただきたい」、大西伸弘同窓会長は「母校への応援をお願いしたい」と話し、協力を求めている。

 同校事務室(0795・72・1166)、同窓会事務局(72・1921、月・木曜日)

(丹波新聞)

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