2021年7月05日(月) | by 柏陵ウェブ編集部 コメントする

 

 柏原町北中の元高校教諭、一色宏八さん(86)が、「たんば里山風便り」と題した本を出版した(丹波新聞社印刷)。一色さんは、27年前から折々の雑感などをしたためた個人通信を定期的に発行し、友人や知人に郵送しており、過去の個人通信から抜粋した文章を本にまとめた。
 篠山鳳鳴高校や柏原高校などで国語科を教えた。定年の前年の1994年から個人通信を編集、発行。A4サイズの6~8ページの体裁で、全国に散らばる教え子や、元同僚、旅行で知り合った人などに今も送っている。現在は60人ほどだが、多いときには120人ほどに送った。
 個人通信のタイトルはこれまでに3度変わった。今回、本にまとめたのは、書名にもなった「たんば里山風便り」とのタイトルで2011年から7年間に発行したもの。この間に42号を出した。
 本は、4章の構成。第1章の「里山歳時記」では、季節の自然の移り変わりをつづった文章をまとめた。子ども時代から生物や植物への興味が深く、柏原高校時代には生物班に所属した持ち味を生かし、豊富な知識を織り交ぜながら身の回りの花や樹木、生物、気象などについて記した文章が並んでいる。
 このほかに地震や豪雨などの自然災害や、社会の動きについての思い、これまでの旅行の中で記憶に残った出来事などをまとめた章がある。
 「近年、自然環境の変化が著しいが、自然のありがたみに目を向けてもらえる一冊になれば」と話している。
 わずかに残余があるので希望者は一色さんへ。

(丹波新聞)

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