2020年12月30日(水) | by 柏陵ウェブ編集部 コメントする

 日本の食文化を学ぶ授業の一環として、柏原高校1、2年生のうちの4クラス計160人が3日、同校で茶道を体験した。講師に丹波市茶華道連盟会長の八尾博司さん(84)=氷上町成松=を迎え、お茶の点て方はもとより、茶道を通じて、礼儀作法や相手を思いやる気持ちなどを学んだ。
 八尾さんは、おじぎについて「相手に尊敬の念を伝える」とし、「頭は下げず、胸を下げるように。畳に添える手はハの字で、目線は30cm前方を見据える」と指導。お茶の飲み方では、「右手で茶碗を取り上げ、左の手のひらに置く」「飲み切る際に『ズズッ』と音を立てて吸い切る。これは吸い切るほどおいしかったという相手への思いやりの表現」などと説明していた。
 正座による脚のしびれに耐えながら、真剣に取り組んでいた1年生の園田真楓さん(柏原中出身)と田中祐輝さん(同)は、「一つひとつの所作に相手を思いやる気持ちや尊敬の念が込められていた。作法はとても難しかったが、日常生活にとても生かせるものだと感じた」と話していた。

茶道を体験する柏原高の1年生=柏原町東奥で

(丹波新聞)

コメントをどうぞ


CAPTCHA