2020年12月22日(火) | by 柏陵ウェブ編集部 コメントする

 柏原高校などで校長を務め、今年4月に79歳で亡くなった渡邉秀樹さん(市島町下竹田)を慕う元同僚や同級生がこのほど、追悼集「豊かな人生を生きるヒント―故渡邉秀樹先生が残されたもの」(丹波新聞社印刷)を発行した。渡邉さんの先輩や元同僚、友人、教え子ら計32人が追悼文を寄せ、思い出を振り返るとともに故人に思いを寄せている。
 渡邉さんは竹田小、竹山中、柏原高、神戸大学を卒業。国語教諭として、氷上農業高校を振り出しに柏原高や猪名川高に赴任、西脇北高では教頭を務めた。上野ケ原養護学校や北摂三田高、柏原高校で校長を歴任。県教育功労者知事表彰や瑞宝小綬章を受けた。
 A4判カラー39頁。同級生らがそれぞれに、仕事上での出来事やプライベートでの付き合い、中でも渡邉さんが趣味で楽しんでいた旅行や囲碁、謡曲などについてほほ笑ましい思い出を振り返っている。突然の訃報に驚き、嘆いている様子も伝わり、渡邉さんの人柄がしのばれる。
 渡邉さんの同級生の吉見安弘さん(79)=同町中竹田=と、元同僚の塩見和弘さん(66)=同=が発起人となり、製作にあたった。追悼集の中で吉見さんは、渡邉さんの逝去に「鉄槌を打ち込まれたようなもの」と、心境を吐露している。
 塩見さんは「多くの人と交流し、つながりを大切にすることで人生は豊かになる。渡邉先生の生きざまを通じ、改めて人との出会いを大事にしたいと気付かされた」と話している。
 100部製作。希望者には送料込み1000円で郵送する。 塩見さん(0795-86-0328)。

故・渡邉さんの追悼集発行に尽力した塩見さん=柏原町柏原で

(丹波新聞)

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