2020年10月19日(月) | by 柏陵ウェブ編集部 コメントする

 柏原高校「知の探究コース」の1年生40人が23日、同校で、小川教育研究所(奈良県)所長の小川周平さんを講師に迎え、「『伝わる』発信力」をテーマに講義を受けた。同コースは8チームに分かれ、研究する地域課題や、伝えたい地域の魅力をテーマに設定し、フィールドワークで調べを進めている。12月に予定されている、学びの成果を1枚の紙にまとめて披露するポスター発表会に向けて、言いたいことが伝わるポスターづくりのこつを学んだ。

 小川さんは、発信の目的を明確にすることの重要性を訴え、「誰に、何を、どのように発信したいかを考える。伝えたい人を一人、具体的に思い浮かべ、その人にめがけて発信するようにする」と解説した。
 発表会では学びの成果を1枚のポスターにまとめて伝えなくてはいけないことから、小川さんは、「あれもこれも伝えるのではなく要点を絞る。文章は、主張、理由・具体例、結論―の順に組み立てる」とし、「読んでもらうためにはレイアウトが大切。どの順番で読めばよいかを番号や矢印で示すなどの工夫をする」とアドバイスした。最後に、「一瞬見ただけで大まかな内容が分かるポスターが優れている。発信は受信者のために、情報の受け手のことを第一に考えて」と呼びかけた。

 丹波市内各地で行われている川裾祭の特徴を調べているグループに属する松原史織さん(山南中出身)は、「あれもこれも伝えるのではなく、本当に伝えたいことを絞ることの重要性と、分かりやすく相手に伝える方法が学べた。発表会では工夫を凝らしたポスターを披露したい」と話していた。

(丹波新聞)

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