県立柏原高等学校創立120周年記念事業報告
柏陵同窓会 会長 竹 内 牧 人
(創立120周年記念事業委員会 委員長)
平成29年9月23日(土)午前、ご来賓、職員、生徒など約1,000人の出席のもと、兵庫県立柏原高等学校創立120周年の記念式典が盛大に挙行されました。同窓会としても、120周年という大きな佳節はほんとうに嬉しい限りであり、本部、支部の役員もたくさん出席しました。その場でも創立120周年記念事業の報告をいたしましたが、ホームページにも掲載してご報告を申し上げます。
学校・PTA・同窓会で記念事業委員会を立ち上げ、この佳節をともに祝い、さらなる発展を願うべく記念事業を展開してまいりました。
昨年(平成28年)の2月に旧制中学校校舎の一部「柏陵記念館」が国登録有形文化財として認定登録されましたが、ゴシック調の特色ある柱も傷みが激しく保存に堪えぬ状態であり、補修して全面塗装を施しました。芦田均第47代総理大臣も中学校の生徒としてこの玄関を昇降されたかと思うと感慨一入のものがあります。
シンボルツリー「くすのき」の土壌改善や周辺整備(ウッドデッキの設置を含む)も記念事業の一つとして実施しました。
この二つは、創立以来ずっと柏原高校の歴史を見つめ続けてきたものであり、その修繕や整備は、120周年にふさわしい事業になったと思っております。
近畿・全国へと大会に臨む生徒たちを激励する懸垂幕昇降装置の設置、記念式典の会場となった体育館脇緞帳の新調、「柏陵記念館」内部の整備などを含めて、在校生・卒業生に喜んでもらえる事業になったのではないかと考えています。
また行事としては、5月20日(土)に、各地から350人を超える参加を得て盛大に記念祝賀会を開催し、母校の大還暦をともに祝うことができました。
9月23日(土)には、記念式典に続き、本校第17回卒業で、大阪大学大学院教授(大阪大学名誉教授)の柳田敏雄先生に「ゆらぎでひもとく脳とAI」という演題でご講演いただきました。
すでに編集中ですが、記念事業の締めくくりとして、『120周年記念誌』を発行することとしています。
記念事業は、学校・PTA・同窓会の三者で取り組んでまいりましたが、多くの方々のご協力やご支援で実現させることができました。
そして、ここまで学校の運営等でご苦労いただいた歴代校長先生はじめ諸先生方、PTA、学校関係各位、地域社会の多くの皆様方に衷心より御礼申し上げます。そして、柏原高校ここにありとの力を世に示していただいた、あるいは示していただいている諸先輩方に感謝いたします。
歴史と伝統に培われた母校が、この120周年を契機に、スローガン「躍動!120年の刻、新たなる時代へと翔け」のとおり飛躍発展していくことを期待するとともに、さまざまにお世話になった皆様方の益々のご活躍とご多幸を祈念して、県立柏原高等学校創立120周年記念事業の報告とさせていただきます。
丹波新聞記事(創立120周年記念式典)
明治30年(1897)に開校した兵庫県立柏原尋常中学校を源流とする柏原高校の創立120周年を祝う記念式典が9月23日、柏原高校体育館で開かれた。在校生や来賓らが出席。歴史や伝統に思いをはせながら、これからも力強く歩みを重ねることを誓った。
同校の放送部員が式典の司会を担当。大西伸弘校長が「諸先輩が築かれた伝統を大切にし、未来に向かって前進していきたい。活力あふれる学びの場を創造します」と式辞。高井芳朗県教育長が「120周年を契機にこれまで築かれた伝統と教育実践にいっそう磨きをかけてほしい」とあいさつ。来賓祝辞に立った石川憲幸県議は在校生に向かって、「これからの伝統はみなさんがつくっていく。柏原高校ここにあり、と存在感を示していこう」と奮起を促した。
竹内牧人同窓会長は、「柏陵記念館」の改修など、120周年記念で取り組んだ事業を報告。生徒を代表して3年生の廣岡里菜さんが、120周年を祝う挨拶を述べた。
式典に続き、記念講演会があり、大阪大学大学院教授の柳田敏雄さんが「ゆらぎでひもとく脳とAI」と題して講演した。柳田さんは春日町出身で、柏原高校17回生(1965年卒)。脳型人工知能の開発などを研究しており、文化功労者に選ばれている。柳田さんは、脳とAIの違いなどについて説明し、「AIによって今後、社会が変わることを認識し、しっかり勉強をして自分の進むべき方向を考えてください」と、後輩たちに呼びかけた。
(丹波新聞10月8日(日)の記事から)