佛教大学教育学部准教授の高見仁志さん(48)=市島町上垣=が、「担任力をあげる学級づくり授業づくりの超原則―レベルアップの壁に挑む!」(明治図書、1,953円)を出版した。「学級づくりのポイント」「授業の工夫」「教師の成長の鍵」を3本柱に、それぞれのポイントをつづっており、「現場の先生方の役に立てれば」と話している。単著は2冊目。
「学級づくりに挑む!」「授業づくりに挑む!」「レベルアップに挑む!」の3章から成る。 各項を見開き2ページでまとめ、 読みやすいよう工夫している。
「学級づくり」の中の1項目「子どもと向き合う心がまえ」では、授業時間数と正比例して成長せず、ある時期にぐんと伸びるのが子どもと考え、「いつかきっと」と信じることが大切、と助言。
「授業づくり」の「子どもの心をわしづかみ!全てが決まる授業の『導入』」の項では、「子どもは、思い込みが外れた時に、なぜなのと考える。これが興味のベースになる」とし、「興味がわく」へ導くための仕掛けを考え、子どもの今までの認識をひっくり返すことが大切、としている。
「成長・発達する人としての教師」の項では、先輩教師の歩みを学び、先輩がどうやって力をつけてきたか、事例を通して学ぶよう助言している。「A先生の熟練事例」などと、高見さんの論文から実例も紹介している。
高見さんは丹波市内の小学校で18年勤務した後、研究者に転じた。昨年学校教育学の博士号を取得、4月から現職。
(丹波新聞より)