旧制柏原中学校(現・柏原高校)44回生の5人が20日、割烹「喜作」で同窓生懇親会を開いた。参加者はいずれも1927年(昭和2)生まれの92歳。戦時中には学徒動員で1年間、西宮市の軍需工場で働いたこともあり、強い絆で結ばれているという。
同窓生はちょうど100人で、50人ずつ2クラスだった。40歳代の頃から毎年、同窓会を開いていた。80歳を機に終わりとすることになったが、藤本正美さん(山南町小野尻)が世話人になり、集まれる人だけでもと懇親会を継続してきた。10人前後いたメンバーも徐々に減り、近年は5~6人となった。
今年集まったのは、藤本さんのほか、大槻昭さん(市島町中竹田)、大西善視さん(宝塚市)=青垣町出身=、小谷覺さん(同)=柏原町出身=、鶴井敏員さん(氷上町谷村)。軍需工場での苦労話など学生時代の思い出を懐かしみ、健康に関する話題になると、「同級生が100人だから、生存率がすぐに出せる」と笑い合う。
藤本さんは、「いつの間に、こんなに年をとったのかと思う」と苦笑い。「来年もするかどうかは来年にならないと分からん」と話していた。