氷上町西中出身の広岡真彩彦(高43) (本名・廣岡祐彦) さん (41) =高槻市=の日本画作品 「静域」 (F150号)、 「アラカシの庭」 (同) が、 「第40回創画展2013」 (創画会主催) で、 いずれも最高の 「創画会賞」 を受賞した。
![静域](https://hakuryo.org/wp-content/uploads/30a58b7dbf438315e07398b7e353f3a3-300x240.jpg)
受賞作品「静域」
学生時代から挑戦し続け、 何度か入選には選ばれているが、 最高賞は初受賞。 「入選、 落選など何も考えずに制作した作品なので、 うれしいというより驚いた」 と喜んでいる。
![受賞作品 「アラカシの庭」](https://hakuryo.org/wp-content/uploads/8fb2108d16fe4f2d0aff417266fed5ed-300x240.jpg)
受賞作品 「アラカシの庭」
創画会は、 日本美術院、 日展と並ぶ画壇の一つ。 11月10日まで京都市美術館で 「京都展」 が開かれており、 広岡さんの受賞作も展示されている。 受賞した2作品は、 いずれも大地にしっかりと太い根をはり、 力強さが感じられる巨木を描いた具象画。 しかし、 力強さよりも 「自然の中に入った時に感じる、 穏やかで、 ほっとするような、 暑い日に涼しい風がふいに吹き抜けるような、 そんな気分を表現したかった」 と話す。 スケッチに1カ月、 アトリエで4カ月かけて制作した。
![広岡真彩彦さん](https://hakuryo.org/wp-content/uploads/82ce062b3885203a70a6624fc660b347-199x300.jpg)
広岡真彩彦さん創画会賞受賞
大学生時代から樹をテーマに描き続けている。 「子どものころから近くの甲賀山など自然の中で遊んできた経験から、 描いていて違和感のない存在」 という。 「抽象画の多い展覧会の中で、 具象画がどこまで通用するのかと出品してきたが、 今回の受賞でもう少しこの感じでやっていこうと思えた」 と話している。
広岡さんは、 柏原高校、 京都市立芸術大学卒、 同大学院修了。 現在は、 伊丹市で芸術大学進学希望者向けの 「HIRO美術学院」 を経営している。
(丹波新聞より)