卒業生答辞 坂東作乃助さん 宝物背負い輝く未来へ

 中学の友だちと門をくぐり、合格発表を待っていた3年前。自分の番号を見つけた時、初めて高校生になることを実感しました。新型コロナウイルスの影響で、思うような中学校生活が送れなかった中で、少しずつ規制が緩和し、夢にまで見た、憧れの普通の高校生活が始まりました。
 高校最後の体育大会は、応援合戦が心に残っている人も多いでしょう。クラスで何度も壁にぶつり、納得いくまで話し合いを重ねました。そうして出来上がったものは、どのクラスも息をのむような圧巻のパフォーマンスとなりました。
 体育大会の余韻に浸る間もなく、文化発表会の準備が始まりました。夏休みや放課後の教室で友だちと準備する時間は、かけがえのない青春の一ページとして色濃く残りました。何かをゼロから作り上げることの難しさと、みんなで協力し、一つのものを作り上げる楽しさを知りました。
 そんな楽しかった行事が終わると、本格的に受験期に入っていきました。一日中、勉強のことを考える毎日。何か漠然とした大きな壁に立ち向かっていく感覚。諦めたい。投げ出したい。暗闇の中でもがく自分に手を差し伸べてくれたのは、友の存在でした。苦しいときに「ほんまにしんどいな」と言えるだけで、どんなに心が軽くなったでしょうか。どんなときだって隣には友がいました。

卒業生答辞 坂東作乃助さん
卒業生答辞 坂東作乃助さん 宝物背負い輝く未来へ

 3学期が始まり、自分の未来を決めなければならない時が来ました。努力が結果につながらないこともある。現実を見なければいけない時、先生の温かさに改めて気づきました。進路相談をしてくださった時、私たちの可能性を誰よりも信じてくださいました。
 家族に普段、伝えられない感謝の気持ちを伝えます。毎日、お弁当を作ってくれてありがとう。体操服を洗ってくれてありがとう。遅く帰ったときでも、温かいご飯を作ってくれてありがとう。いつも自分が満足するまで話を聞いてくれました。今日まで優しくそばで支えてくれました。
 3年間という時間は、私たちを大人へと近づけてくれました。楽しかった日常には戻れないと思うと、寂しくてたまりません。しかし、私たちはゴールラインと同時にスタートラインにも立っています。私たちが進む輝く未来へ、大きな希望と柏原高校での宝物を背負い、卒業します。

(丹波新聞)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です