2025年7月16日(水) | by 本部サイト編集 コメントする

自由な環境の高校生活空き時間にバイトや趣味

 こんにちは。私は、国際ロータリーの青少年交換プログラムで、昨年8月からデンマークのホンにあるホン高校に留学しています。授業はすべてデンマーク語で行われ、当初はデンマーク語が全く分からず隣の友人に英語に訳してもらい助けてもらっていましたが、今は授業中に先生の話すデンマーク語を少しずつ聞き取れるようになってきました。

級友は15―19歳
 デンマークの高校は日本の高校と大きく異なり、厳格な校則がなく、生徒が自分の興味に応じてコースを選択します。日本では月曜から金曜、朝から夕方まで授業がありますが、デンマークの高校は日本の大学みたいに学生が好きな授業を選び、好きな時間の授業を取り、勉強しています。
 生徒たちは空き時間を有効に使い、食事に出かけたりバイトや趣味に時間を費やしたりしています。学校のクラスも16歳が高校1年生で17歳が高校2年生というわけではなく、学生の学びたい学問でクラスが分かれています。私は理系のクラスにいるのですが、そこには15歳から19歳の学生がいます。クラブ活動もなく、運動したい人は地域のクラブに入ります。私は地域のバドミントンチームに参加しています。

 

デンマーク留学の竹内皓明さん
デンマーク留学の竹内皓明さん 古城前で

生徒同士で学ぶ
 授業スタイルも日本の高校と大きく異なり、先生主導ではなく生徒同士のディスカッションやグループワークが中心です。デンマークは平等主義を重視する社会であり、年齢や上下関係などといったものに関係なく、誰でも自由に意見を言うことが求められます。たとえば、学校では生徒が先生のことを「○○先生」と呼ぶのではなく、「〇〇」と呼び捨てしています。立場の違いにかかわらず、相手の意見を尊重しながらも、自分の考えをはっきり表明することが大切とされています。
 最初はデンマーク語で発言するのが難しかったのですが、積極的に参加するよう努力しています。
大変だった英語 高校生活で一番大変だったのはデンマーク語より英語です。出発前はデンマーク語を中心に勉強していたのですが、高校の先生が英語で説明してくれても理解できず、留学生のためのデンマーク語レッスンでも皆が英語を話していました。そのため、デンマーク語の勉強を中断し、英単語と熟語と、YouTubeでネイティブがよく使うフレーズを検索して、必死に覚えました。
 そして学校で友だちと話すうちに、今度は発音の問題に直面しました。私の発音はとても日本語なまりだったのです。これもYouTubeで勉強しました。今でも多少日本語なまりは残っていますが、相手に伝わる英語にはなってきたと思います。日常会話では問題なく普通に話せるようになりました。
 デンマークでの生活は、日本との違いに驚くことも多いですが、毎日が新しい学びの連続です。自由な環境の中で、自分の力で考え、行動する経験は、今後の人生にとって大きな財産になると感じています。

◆国際ロータリー青少年交換プログラムで、昨年8月からデンマークに留学している柏原高校2年生の竹内皓明さん(丹波市青垣町小倉)に、現地の学校や街の様子をレポートしていただきます。3回にわたり紹介します。

(丹波新聞)

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