国際ロータリー青少年交換プログラムで昨年8月から柏原高校に留学している、デンマーク出身のイングリッド・ルンド・ポントピダンさん(16)が、7月2日に帰国する。同校が長期交換留学生を受け入れたのは6年ぶりで、授業や学校行事、クラブ活動に参加し、交流を深めた。また、柏原ロータリークラブ会員ら7家庭が交替でホストファミリーを務め、丹波での生活を体験した。
イングリッドさんは同国のバレルプ市出身。建築など日本の文化に興味があり、同交換プログラムの留学先に日本を希望し、「静かで落ち着いた所が好きなので、丹波に来られてとてもラッキーだった」と話す。

今年度は基本的には2年1組のクラスメイトと同じ授業を受けつつ、興味のある美術の授業を多めに受けたり、一部の授業は外国語指導助手(ALT)と自習したりした。クラブ活動は茶道部に所属して、日本の文化を楽しんだ。
12日には全校生の前で英語と日本語であいさつし、「もうすぐ1年になり、デンマークへ帰国する日が近づきました。温かく迎えてもらい、素晴らしい時間を過ごすことができました。またお会いできるのを楽しみにしています」と述べた。また、13日には体育祭に参加し、応援合戦ではクラスの旗振り役を担当した。
デンマークと日本の高校の違いについて、「デンマークの授業はリラックスした雰囲気。ディスカッションをすることも多く、(外国語である)英語の授業では、学校の近くの森へ出かけて、歩きながら勉強することもある」と話す。「柏原高校では美術のクラスが楽しかった。日本は建物や人々が“プリティ”だと思う。将来、ALTとしてまた戻ってきたい」と笑顔だった。
同交換プログラムは、世界中のロータリークラブが主体となり、高校生に国際理解と親善の心を育んでもらうことを目的に、留学生を海外へ派遣し、受け入れている。イングリッドさんの受け入れは柏原ロータリークラブが務めた。柏原高校からは、2年生の竹内皓明さんが同じ期間、デンマークへ留学している。
