2024年4月18日(木) | by 本部サイト編集 コメントする

 

 能登半島地震の被災地復興と世界平和を願い、全国の書家と高校書道部が揮ごうする催しが3日、全国の寺院など43カ所で開かれ、丹波市では石龕寺(堀井隆洋住職)で柏原高校書道部(荒木園夏部長、11人)の部員らが筆を走らせた。あいにくの雨のため、屋外から客殿に場所を変更し、檀家30人ほどが見守る中でしたためた。
 聖徳太子が作ったとされる「十七条憲法」の和の精神を国内外に発信する任意団体「和プロジェクトTAISHI」(事務局=名古屋市、宮本辰彦代表)の事業に協賛したもの。同寺では7回目、同部が参加したのは昨年に続き2回目。
 同部は縦2m×横4mの紙を2枚用意。1枚目に「結」を、2枚目に「和」の文字を大きく書き、周囲に「ささやかな幸せを日々感じながら生きる」「平和はほほえみから始まる」「世界が平和に包まれる日を祈る」などとしたためた。

 部員で話し合い、書く言葉を考えたという。荒木部長(新3年)は、「少しの優しさと思いやりが、平和につながるという思いを込めた」と話していた。
 堀井住職(56)は「小さな幸せに感謝し、平和を願う気持ちが大事。人に対して寛容になることで、争いがなくなっていくと感じている」と話していた。
 また、姫路市の書家、井上幸恵さん(94)も揮ごう。十七条憲法の第1条に示されている「以和為貴(和を以て貴しと為す)」の文字を書いた。
 浅草寺(東京)や延暦寺(滋賀)、法隆寺(奈良)などでも行われた。

(丹波新聞)

コメントをどうぞ


CAPTCHA