2012年11月12日(月) | by 柏陵ウェブ編集部 コメントする

 柏原高校理科部が、このほど神戸市で行われた「日本学生科学賞」の兵庫県審査会で佳作に選ばれた。全国出場はならなかったが、昨年に続き2度目の参加で初めて入賞した。「日本酒の硬度をはかる―仕込み水との関連性」と題した研究で、10、11日に開かれる県総合文化祭でも同じ内容を発表する。

柏原高校理科部

日本学生科学賞で佳作に入賞した柏原高校理科部

 「硬度」とは、水や水溶液に含まれるカルシウムやマグネシウムの量を示す指標のこと。硬度によって、「軟水」「硬水」などと分類される。
 酒と、その原料となる「仕込み水(天然水)」の硬度をそれぞれ測って比べ、水から酒になる段階で、どれだけの量のカルシウムとマグネシウムが増えたかを調べた。
 EDTA(エチレンジアミン四酢酸)溶液を、指示薬を混ぜた酒や仕込み水に落とし、色の変化点を探す方法で実験。丹波地域、北播磨地域などの7カ所の酒造会社の酒を用意し、仕込み水は各社から提供を受けた。正確性を増すため同じ実験を約3回ずつ行い、6月から10月まで計100回以上実験を重ねた。
 その結果、7種類の酒は全て、カルシウムとマグネシウムの量が仕込み水の2倍だった。つまり、それだけの量のカルシウムとマグネシウムが、米から溶け出して酒に含まれているとみられる。
 部長の辻高寛君(2年)は、「どの酒もほぼきれいに2倍になるとは予想しておらず、驚いた。総合文化祭では県最優秀をとって全国に行きたい」と意気込んでいる。
 このほかの部員は次のみなさん(全て1年)。
 ▽徳網紗也加、村岡千晴、上田祥太、小竹悠真、高階輝

丹波新聞より)

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