2012年10月25日(木) | by 柏陵ウェブ編集部 コメントする

 柏原高校で進路探究ウィークが1―5日に行われ、さまざまな分野の大学教授らが生徒を対象に32講座を開いた。10年目となる取り組みで、1日には同校OBで京都大理学部教授の平田岳史さんが全校生徒に基調講演を行った。要旨は次のとおり。
 地球の大きさは半径6400kmでとっても小さい。太陽の大きさは地球を1とすると100倍。体積は100万倍だ。
 地球は何歳か。たぶん45億歳。138億年前のビッグバンで宇宙ができた。生物誕生は23億年前で、ミジンコのような生き物だった。5億年前に生物が巨大化、恐竜や人間ができた。
柏原高校で講演する平田教授

 人類の誕生は200万年前とされているが、数年後にはたぶん90万年前といわれる。私たちの研究グループが人類の化石の年代測定をやったので、論文が認められれば教科書が書き換わるだろう。
 138億年前には1㌢四方に全宇宙が入っていた。200億年後くらいには宇宙がもう一度、小さくなってなくなるかもしれない。
 地球は最初は小さなちりだった。表面に石が集まってだんだん大きくなった。いまだに年10万tずつ大きくなっている。
 「ジャイアントインパクト」とよばれる現象が何回か起きて、地球に火星サイズの石がぶち当たり、塵やほこりが集まって月ができた。
 生物の進化に月はなくてはならなかったと考える。月は必ず同じ面を地球に向けている。月の自転と地球の公転が一致しているということだ。月の重力がなければ気候は安定しない。他の惑星は回転がむちゃくちゃ。地球は月があったから生物が繁栄した。
 研究室ではいん石の研究をしている。毎日いろんな岩石の年代を測っているが、どれを測っても42億年。いん石はどれを測っても45億年でどの岩石よりも古い。世界で4000個のいん石があるが45億年前より古いものは1個もない。おそらく太陽系ができたのが45億年前だからだ。
 いん石が古いということは昔の情報を持っているということ。太陽系ができる前の情報を保持しているので、太陽系の歴史が詳しく分かる。
 地球科学を研究して過去を知ることは未来を見ることだ。

他人と違う発想でオンリーワンに

 進路を考える上では、「Think Different」という発想を持ってほしい。誰もが無理と思っていることをやり遂げてやろう。世界を変えてきたのは変人扱いされた人たちだ。
 大学はどこを選んでもいいが、自分の偏差値より少し高いところへ行き、自分を追い込もう。その大学でオンリーワンになることが大事。そうすればどこかで誰かが必ず見ていて引っ張り上げてくれる。他人と同じことで競争するほど意味のないことはない。4年間で自分の強みをオンリーワンに磨き上げて。
 アップル創業者のスティーブ・ジョブズが言った「Stay Hungry Stay Foolish」という言葉がある。Foolish の意味は「愚か者」だろうか。自分で考えてみてほしい。

丹波新聞より)

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