2015年11月22日(日) | by 柏陵ウェブ編集部 コメントする

国の文化審議会は20日、柏原高校(柏原町東奥)内にある「柏陵記念館」など全国124件の建造物を国登録有形文化財に登録するよう文部科学大臣に答申した。県内では同記念館と、旧鍵野家住宅主屋(神戸市東灘区)の2件。

国登録有形文化財となった柏陵記念館

国登録有形文化財となった柏陵記念館=柏原町東奥、柏原高校で


同記念館は、歴史的背景に寄与しているものとして登録された。1897年(明治30)の建築。旧兵庫県柏原尋常中学校本館の教室と昇降口を移築改修した擬洋風建築(欧米の建築を日本の職人が見よう見まねで建てた建物)で、1941年(昭和16)と60年(同35)の2度、移築し、80年(同55)から記念館として活用している。
現在は同校の歴史に関係する資料を多数保管しているほか、館内の応接室をスクールカウンセリングに使用している。
木造平屋建て、外壁下見板張り(外壁を横板張で覆う手法)で、背面にベランダがある。玄関ポーチは、ふくらみのあるコリント式(古代ギリシア建築における建築様式の一つ)風の円柱がペディメント(出入り口の上に取り付けられた三角形の部分)を支え、玄関脇の柱上部には鳩の彫刻がある。
国登録有形文化財は、県内で627件、丹波市内では5カ所15件。

丹波新聞より)

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